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「内覧」はひとりでするものに
IoTで変わる賃貸住宅探し
スマートロック。特定のコードをインターネット経由で送ることで、遠隔操作によりロックを開閉できる。開閉から1分後、自動で閉まるので、外出時の閉め忘れも防止できる
三菱地所リアルネットの「無人内覧」申込ページ。希望の住戸を選び、登録する。
次に、見学時間を予約する。最大2コマまで予約できる。同じ時間帯に、複数の予約を受け付けないため、ゆっくり見学できる
予約が済んだら、直接物件を訪問する(写真は、無人内覧を行なっている「ザ・パークハビオ 上野レジデンス」)
スマートフォンでアプリを立ち上げ、ロックを解除すると、エントランスのドアが数秒で開く。
見学住戸の玄関では、アプリからロックを解除する。数秒後、ドアから音がしたら開錠完了。
新築賃貸モデルルームよりも、むしろ一般流通物件の内覧のほうが効果があると見込んでいる
モデルルームの随所にQRコードが貼ってあり、住戸に関する各種情報をウェブで取り出せる。営業社員要らず
QRコードを読み込むことで、階数や方位の違う部屋の眺望もチェックできる
スマートロックの販売価格は2万円前後。個人がセキュリティ向上などを目的に買うことも多い。このシンプルなIoTツールは、賃貸管理業界の仕事に革命をもたらすかもしれない。
IoT(Internet of Things=モノのインターネット)という言葉が聞かれるようになって久しい。日常生活を取り巻くさまざまなモノとインターネット(通信機能)を結び付け、通信・制御を行なうことで、ユーザーの生活にこれまで考えられなかった利便性を実現する、という考え方だ。住宅・不動産業界に関連するモノで、いち早くIoTを取り込んだものの一つが「スマートロック」。玄関のカギやオートロックを遠隔操作で開閉できるスマートキーは、住まいに入居するユーザーの利便性向上だけでなく、不動産事業者のビジネス変革ももたらそうとしている。
◆玄関ドア開閉を遠隔操作できるスマートロック
「スマートロック」とは、玄関サムターンを回転させるモーターが仕込まれた、一種の通信デバイスといえる機械だ。サムターンにかぶせるようにセットし、携帯電話等から指示を送ることで、インターネット、WIFIを介し玄関ロックをワイヤレスで開錠・施錠できる。
ユーザーは、スマートフォンにアプリケーションを入れておくことで、カギを使わずに玄関を開け閉めできる。開閉錠に必要なコードは共有でき、家族全員がカギを持たずに外出できるほか、子供が帰宅したときや友人の来訪時、オフィスや外出先から玄関を開けるといった芸当も。また、履歴が残るため、家に誰が何時に出入りしたかをチェックもできる。友人が来訪するときだけ、時間限定の「キー」をメール経由で送信することも可能だ。
自動車業界では、ワイヤレスでドアを開けることも、キーを刺さずにエンジンをかけることも、今や当たり前にできる。マンション業界でも、キーを鞄に入れたままオートロックを通ることや、ごく一部のマンションでは、キーやカードを玄関センサーにかざすだけで開錠できるものもある。しかし、基本的には「鍵」か「カード類」といったハードがなければ、玄関は開かない。これらの機能をスマートフォンのアプリケーションとインターネットに置き換えたことが、スマートロックの特徴だ。
このスマートロックだが、いまや家電量販店などで、一般ユーザー向けに販売されており、一般ユーザーの住生活向上という側面に加え、いま不動産管理や仲介の営業現場にも入り込み、その営業スタイルを変えようとしている。